無二の世界観で魅了する“星空タイムピース”
の浪漫

さまざまな事象にインスピレーションを受けて
デザインされる腕時計たち。
なかでも本項では「夜空」「星々」「宇宙」などを
モチーフにしたモデルにフォーカス。
空気の澄んだこの時期に観られる本物の夜空と
見紛うほどに洗練された美しいタイムピースは、
どれもまさに芸術品だ。
ここでは、2026年にアニバーサリーを
迎えるニュースな腕時計を筆頭に注目機を厳選。
傑作ウォッチとその無二の世界観をご覧あれ。

ひとつひとつの小宇宙――
確かな技術とともに輝き続ける

オリエントスター
75年の軌跡とその現在地

2026年はオリエントスターの誕生から75周年となるアニバーサリーイヤー。
それを象徴するような最新モデルも続々と発表されている。
ここでは、誕生から今日に至るまでの歩みを振り返りつつ、培ってきた高い“技術力”と独自に作り上げたほかにない“世界観”の両面からその魅力に迫る!

械式腕時計の機構は、その複雑さと奥深さから「小宇宙」に例えられる。オリエントスターの歴史は、この小さな宇宙の探求に挑み続けてきた歴史でもある。
ブランドの誕生は1951年。前年に設立された「多摩計器株式会社」から「オリエント時計株式会社」に社名を改め、「輝ける星」という想いを込められた初代オリエントスターが作られる。最初期に搭載されていた戦前型のムーブメントも、翌1952年からは新設計のものに置き換わった。まだ最初の一歩を踏み出したばかりの、当時から、すでに「より良い腕時計を」という志の高さが伺える。

このムーブメントは、その後もいくつもの技術革新とともにアップデートされてゆく。1971年には、その後50年以上続くオリエントスターの代名詞的機構46系ムーブメントが誕生。そのDNAは世代を重ね、精度や実用性を高めながら、最新モデルにも搭載されている46系F8ムーブメントへと受け継がれている。
同ムーブメントにはシリコン製の「がんぎ車」が使用されているが、繊細な「がんぎ車」を加工が難しいシリコンでつくるというこの難題にも、やはり最新の技術を用いることで解決。酸化膜とポリシリコン膜によるブルーが鮮やかなこの機構は、まさに宇宙に浮かぶ銀河系のようだ。

そんなオリエントスターの時計は、精度とともに美しさも伴って進化してきた。初のスケルトンモデル「モンビジュ」から続く“魅せる”機構も、丁寧な模様付けや繊細な加工技術があってのもの。ぜひ手にとって、最新モデルにも息づく作り手の哲学と挑戦の美学に思いを馳せてみてほしい。

「理想の機械式腕時計をつくりたい」。その理念のもと、オリエントスターの製品はマニュファクチュール(=自社一貫生産)にこだわっている。最新技術を取り入れた独自の文字盤加工やシリコン製がんぎ車など、腕時計の新たな可能性も模索

  1. 1951
    初代オリエントスター

    その歴史の1ページめに、燦然と輝く初代モデル。ニューオリエントと同じ戦前型のムーブメントを搭載している
    ※現在は販売終了

  2. 1957
    オリエントスター ダイナミック

    オリエントが新たに開発した「センターセコンドムーブメント(T型)」を搭載したエポックメイキングなモデル
    ※現在は販売終了

  3. 1964
    オリンピア カレンダーダイバー

    当時の海外のトレンドでもあった、オリエント初となるダイバーズ。同年にはワールドタイマー付きの防水時計も登場
    ※現在は販売終了

  4. 1971
    46系ムーブメント

    従来のL型ムーブメントに比べ径・厚さとも小型化。自動巻き機構にマジックレバー技術を搭載し、巻き上げ効率も高い

  5. 1991
    オリエント モンビジュ

    今やブランドの代名詞的存在でもあるスケルトンの先駆け。後にこのムーブメントは、オリエントスターにも転用された
    ※現在は販売終了

  6. 2014
    オリエントスター
    モダンスケルトン

    新生オリエントを代表するモデル。ダイヤモンドカットのインデックスや針、サファイアクリスタル製の風防を備える

  7. 2016
    オリエントスター スケルトン

    モンビジュ以降のスケルトン技術と伝統を注ぎ込んだ。ムーブメント部品のレイアウトで抜け感を強調。24万円

  8. 2017
    オリエントスター
    メカニカルムーンフェイズ

    パワーリザーブのほか、セミスケルトンとムーンフェイズも搭載。充実機能を備えつつも手の届きやすい価格は魅力。17万円

  9. 2021
    46系F8ムーブメント

    現行モデルにも採用されている最新ムーブメント。自社開発・製造したシリコン製がんぎ車を搭載し、70時間駆動が可能に

  10. 2024
    オリエントスター M34 F8 デイト

    ナノレベルの透明な膜を重ねた光学多層膜により、通常の塗装では表現できなかった宇宙の青とその奥深さを表現

  11. 2025
    オリエントスター
    M45 F8 メカニカルムーンフェイズ

    ムーンフェイズからは精巧な加工と白蝶貝が生み出すやわらかな月の表情が伺えるほか、ブルーの針が初代を想起させる

積み重ねた“これまで”と“これから”を形に――
75周年を象徴するマイルストーン

オリエントスター コンテンポラリーコレクション
M34 F8 スケルトン
75th Anniversary
37万5000円+税

悠久の時を超えて宇宙を旅してきた隕石にインスピレーションを受け、その神秘性をデザインに昇華。シボ塗装によるブラック・グレーグラデーションのダイヤルや最新のレーザー加工を施した新しいムーブメント仕上げなど、ブランドのもつこだわりや探究心が随所に光る一本だ

ケース径39.0㎜、自動巻き(キャリバーF8B65、手巻き付き)、パワーリザーブ約70時間以上、SSケース(胴と裏ぶたは黒めっき)、5気圧防水、反射防止サファイアガラス

  • メテオライト調仕上げを施した「F8B61」新ムーブメントのほか、オリエントスターの高い技術シリコン製がんぎ車が顔を覗かせている

  • ケースバックもスケルトン仕様。ムーブメントの精緻な動きはもちろん、表と同様にレーザー加工により施された結晶模様もよく見える

  • ステンレススチールのベゼルは宇宙船の窓をイメージ。黒メッキ仕上げのケースやバンドとのコンビネーションが美しく、個性的だ

M34 F8 スケルトン
詳細はこちら

変わらない日々にも特別な一日にも。
その腕に煌めきを宿してくれる必見モデル

ブランド誕生75周年を迎えるオリエントスターが今年送り出す最新モデルはまだまだ豊富だ。各モデルの美しいデザインと無二の世界観は、どれも長年培った技術に裏打ちされたものばかり。機械式腕時計の魅力を存分に感じられる「輝く星々」をご紹介しよう!

広大な宇宙を旅した隕石の神秘性を表現

  • メテオライト調仕上げを施した「F8B61」新ムーブメントのほか、オリエントスターの高い技術シリコン製がんぎ車が顔を覗かせている

  • 文字盤には鉄隕石を使用。この鉄隕石特有の美しいウィドマンシュテッテン構造が、同じ模様がない無二の個性を生み出す

オリエントスター コンテンポラリーコレクション
M34 F8 デイト 75th Anniversary
41万2500円+税

オリエントスターで初となるメテオライト(隕石)を文字板へ採用したモデル。グレーがかった色と金属の質感が入り混じった文字盤は、シャープで精悍な印象のケース、ブレスレットとも好相性。スケルトン仕様のケースバックからは高精度な自動巻きムーブメントも見える

ケース径40.0㎜、自動巻き(キャリバーF8N64 自動巻き、手巻き付)、パワーリザーブ60時間以上、SSケース、10気圧防水、反射防止サファイアガラス、世界限定255本(国内20本公式オンラインストア限定・海外235本)、2026年3月5日発売

M34 F8デイト
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“伝説的ダイバーズ”がアニバーサリーモデルとして復刻!

  • 無垢のシルバーベゼルとエッジの効いたラグ形状は1964年に登場したオリジナルモデルを踏襲したもの。時計好きも納得のデザインだ

  • メタルバンドはドレッシーな印象を与える5列駒を採用。ピッチが細かく腕馴染みも良い。中留はプッシュWロック三つ折式

オリエントスター スポーツコレクション
M42 ダイバー 1964 1stエディション F6 デイト 200m
75th Anniversary
15万700円+税

「広がる夜空に輝く星々の輝きを受け変化する水面」をモチーフにデザインされたリミテッドモデル。ブランドが誇る最初のダイバーズ「オリンピアカレンダーダイバー」をもとに現代版として再解釈。200mスキューバ潜水用防水も備える本格性能も魅力的だ

ケース径41.0㎜、自動巻き(F6N47 自動巻き、手巻き付)、パワーリザーブ50時間以上、SSケース、10気圧防水、反射防止サファイアガラス、限定700本(国内400本・海外300本)、2026年3月5日発売

M42 ダイバー 1964
1stエディション F6 デイト 200m
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シンプル&コンパクトを追求した75周年記念モデル

  • 75周年を記念した数量限定モデルのRK-BS0003Nには、ケース裏にアニバーサリーマークおよびシリアルナンバーが刻印されている

オリエントスター クラシックコレクション
M45 F7 スモールセコンド
14万3000円+税(レギュラーモデル:13万2000円+税)

プレアデス星団をモチーフにしたクラシックコレクションM45のなかでも最もシンプルな文字板とコンパクトなケースを採用したシリーズ。文字盤には繊細な粒状のテクスチャーを施し、光沢を抑えた仕上げが大人な印象だ

ケース径39.0㎜、自動巻き(キャリバーF7H44、手巻き付き)、パワーリザーブ50時間以上、SSケース、10気圧防水、反射防止サファイアガラス、500本(国内200本・海外300本)、2026年3月5日発売(レギュラーモデルは2026年4月20日発売)

M45 F7 スモールセコンド
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シーンを問わずマッチする人気シリーズが一新!

  • 文字盤には砂地型打ち模様を施したほか、パワーリザーブ表示をシンプルにリデザイン。(写真はレギュラーモデル)

オリエントスター コンテンポラリーコレクション
コンテンポラリーデイト
8万2500円+税

シンプルになったパワーリザーブ表示やカラーが刷新され、よりシーンの垣根を超えて使いやすくなった。また、75周年を記念した数量限定カラー「極光」はオーロラをイメージしたグラデーションカラーが美しい

ケース径37.0㎜× 縦 44.3㎜、自動巻き(キャリバー9RB2)、パワーリザーブ約72時間、ブライトチタンケース、10気圧防水、反射防止サファイアガラス、世界1200本限定モデル(国内300本・海外900本)、2026年3月5日

コンテンポラリーデイト
詳細はこちら

抜け面積がアップ!
さらに“らしさ”を強調した新作スケルトン

  • 文字盤には放射目仕上げのものと砂地型打ち仕上げのものがラインナップ。どちらもシリーズの持ち味である文字盤のスタイリッシュさが光る

オリエントスター コンテンポラリーコレクション
モダンスケルトン
10万1200円+税(放射目仕上げ:10万3400円+税)

パワーリザーブ表示周辺やインデックスに沿ってのレール状のオープンワークなど、従来モデルにはなかった箇所にもスケルトンデザインを導入。6時位置のスモールセコンドを大きくするなど、視認性も向上した

ケース径41.0㎜、自動巻き(F6F44自動巻き、手巻き付き)、パワーリザーブ50時間以上、SSケース、10気圧防水、反射防止サファイアガラス、2026年3月5日発売

モダンスケルトン
詳細はこちら

Orient Star 75th-Anniversary

文/津田昌宏
監修/渋谷ヤスヒト
写真/湯浅立志